創案者 山本厚生さん

山本厚生
Kosei YAMAMOTO


1938年生まれ、島根県隠岐出身。東京都大田区在住。
東京建築カレッジ講師、新建築家技術者集団常任幹事、一級建築士。
ひと裁ち折り創案者。

本業は「住まいづくり」の設計者。東京芸大・建築科を卒業し、増沢 洵の事務所(10年)、中央設計(15年)を経て、1988年に生活建築研究所を設立し現在に至る。その大半を住宅設計に専念し、400近い家族の住まいづくりにかかわる。家族が暮らしを見直し、共感し合って自分たちの生き方にふさわしい住まいを実現するように、専門家として力を尽くしている。

1993年、子どもたちとの紙あそびがきっかけとなり、「ひと裁ち折り」の創作がスタート。知人の結婚式で披露するなどを重ね、2000年にはアルファベット26文字を完成させる。2003年5月、誰にでも広く楽しく遊べるように出版を企画し、その準備もかねて「ひと裁ち折りの研究会」を立ち上げ、1年後の2004年、これまで考案した図案を書籍『ひと裁ち折り紙 ―折り目あそびの魅力』にまとめる。その後も2006年に第2弾『ひと裁ち折りの魅力 ―もうひとつの紙あそび―』、2012年には第3弾『ひと裁ち折りと山本厚生の世界 ―折って、切って、開く、平和への願い―』を刊行する。

現在では新聞やテレビ、雑誌などで取り上げられることも多く、「ひと裁ち折り」にますます注目が集まっている。全国各地からワークショップの依頼を受け、ちいさな子どもからお年寄りまで、幅広い層から人気を得ている。とくに近年では、ひと裁ち折りが紙を折ることによってできる角度の活用など数学の研究者やエンジニアからも関心が寄せられている。

また、父親の山本幡男(はたお)がシベリアに抑留され、日本の地を再び踏むことを信じつつも叶わず、残された家族の許へ届いた遺書について、今日の社会状況を見つめながら「平和」「いのち」「人権」をテーマにした講演活動も行っている。

「ひと裁ち折り」や「建築」、「父の遺書」についての講演やワークショップは、じつに年30回以上におよぶ。

著者には『家族と住まい』(編著、ドメス出版)、『生活派建築宣言』(新建築家技術者集団編、東洋書店)、『ひと裁ち折り紙 ―折り目あそびの魅力』、『ひと裁ち折りの魅力 ―もうひとつの紙あそび―』、『ひと裁ち折りと山本厚生の世界 ―折って、切って、開く、平和への願い―』、『「住まいづくり」考 ―家族像の不確かな時代に』(いずれも萌文社)、他多数。